怒りのエネルギーが体にかける負担

本来、怒りとなる火のエネルギーは本当に悪いものと戦い命を守るために自分にとっての毒を排除していく自然な営みです。

 

病原菌が体に入ったときに、異質なものと察知して病原菌と戦い破壊する白血球の働きと同じです。

 

敵から逃げるか戦うか。

 

心が働かなくても作動する生命維持システムとして、攻撃のエネルギーが神から与えられているのです。

 

しかし人間は欲望が異常に発達した結果、記憶からの欲望で必要以上の欲を働かせています。

 

生命維持ではあるのですが、本来の働きではありません。

 

クリエイティブなものを創り出してはいますが、異常なこだわりがマイナスに出た結果、争いが起き勝ち負けの競争が起きています。

 

望みが叶えられないと、望みを叶えようとさまざま守りのかたちの怒りが出現します。

 

その怒りはやがて体に多大な生理的負担をかけ、悪い癖となっていきます。

 

自分を傷つけ、周りを傷つけてしまいます。

 

まるで電気がショートしたかのようにぶすぶす言って毒を出して攻撃を再び浴びないようにしています。

 

怒りのエネルギーは毒を発生させる

 

怒りのエネルギーが体にかける生理的負担をさらに見ていきましょう。

 

怒りのエネルギーが発生すると毒が出ます。

 

どんな毒かというとまず嫌な気分になり緊張を引き起こし血管や筋肉が緊張します。

 

それは生理的に緊急な事態であり一気に酸素を消耗し、さらに不完全燃焼の残留エネルギーが血液中に流れ血液が濁ってしまいます。

 

血圧も高くなり心臓に負担がかかります。

 

人によっては血管が緊張し、心筋梗塞や心臓病になってしまうかもしれません。

 

また血管が動脈硬化でもろくなっていると破裂しての脳溢血や脳梗塞になってしまいます。

 

怒りはアドレナリンというホルモンを引き出し攻撃態勢に入ります。

 

すべての神経や筋肉が緊張してエネルギーを放出するために燃やします。

 

膨大なエネルギーを消耗して攻撃態勢に入るのです。

 

そのため怒りが極度に出した後、どっと疲れを感じます。

 

そうした状況は自分の中に毒を生み出します。

 

不完全燃焼のエネルギーが血液の濁りとなってさらにさまざまな機能に障害をもたらし免疫力も低下します。

 

ですから常に起こっていると生命力が弱くなってしまい やがて病気になってしまうのです。

 

怒ると多大なエネルギーを消耗します。

 

さまざまなことに怒りを感じる自分、怒ることで傷つく自分に気づかなければなりません。

 

無知によって相手を怒って責めても、その気持ちは片時も平和ではなく、その後罪悪感で苦しむことになります。

 

そんな事は気にしないという方もいるかもしれませんが、怒った後が気分は爽快ではないでしょう。

 

溜めていたことが言えてスッキリするケースもあるかもしれませんが、その繰り返しをしていてはそのうち虚しさだけが残っていくのではないでしょうか。

 

もちろん怒らない方がいいのですが、いったん怒ってしまったらもう自分ではコントロールできず、そのエネルギーを放電していきます。

 

怒りをコントロールできる人になっていく必要があります。

 

常に欲望に翻弄されると毒を出し続けることになってしまいます。

 

※怒られる人にも及ぶ毒

 

怒りのエネルギーの毒は怒る人だけでなく、怒られる側の人にも影響を及ぼします。

 

怒られた人は嫌な感情を持ち傷つきます。

 

できれば怒られた理由を受け入れて反省し相手をゆるし相手の怒りを感謝で受けとめるなど肯定的に受けとりたいものです。

 

しかし、たいがいは人に注意をされたり叱られたりすると、人は素直に受け取ることができません。

 

「自分はダメだ」「なんで私ばかり」とエゴやプライドが傷つくからです。

 

そうしたことが繰り返されると、エネルギーがぐんと落ちて行動する気力がなくなってしまう人もいます。

 

「何を言っているの、自分だってやっていないくせに」と相手の欠点をあげつらって反撃し自己防衛でののしり合いになることもあるでしょう。

 

「自分が間違っていたとしても人から言われたくない」とエゴが反発をして、相手を攻撃する気持ちが起きます。

 

少しでも自分を優位に立たせ傷つくことから自分を守ろうとするのです。

 

特に親子や夫婦だと怒りの応酬になっていきます。

 

怒られると大概同じエネルギーで返しています。

 

すぐにリアクションしてしまい、お互いにエネルギーを消耗し疲れ切ってしまうのです。

 

サッパリと忘れられればいいのですが、そうした体験が潜在意識に記録され、心の中のわだかまりや傷となって残ります。

 

人に厳しく、人を許せない気持ちに発達していくこともあります。

 

子供の時、両親に叱られた記憶は長く潜在意識にとどまり、その人の性格に影響を及ぼしています。

 

それは反抗的な心の形成につながっています。

 

それらは心の傷という毒になり同じ毒を引き寄せます。

 

幼い頃の親子ゲンカで子供が成長してからも親をずっとゆるさないというケースはよく見受けられます。

 

夫婦においても長い間、旦那さんから叱りを受けた奥様はずっと恨みを抱いていることも多いようです。

 

※怒りはより自分を深く傷つける

 

怒りには対象があります。

 

怒った人はその相手に対して怒りのエネルギーを向けます。

 

そうしたエネルギーの方向性というものがあるのです。

 

そして相手はダメージを受けます。

 

そうして人を傷つけているのですが、実は自分も傷つけています。

 

しかし無知であるとその自覚症状がありません。

 

しかし何年もたってから、とても苦しくなり病気になることがあります。

 

カルマが返ってくるのです。

 

怒りを向けたそのときは勝ち誇った感じがするかもしれませんが、傷つけた相手の恨みが自分に返ってきます。

 

そして年をとり少し生命力が弱くなったころにダメージを受け、病気になって初めて反省をすることがあります。

 

ずっと無知のままでいると気づきがなく、人のせいにして一生を終えてしまう人もいるでしょう。

 

気づくということが大切です。

 

気づきによってより深く自分の無知に気づき、苦しむことがあるかもしれません。

 

全て自分を守る行為です。

 

気づくことで相手に詫びて、大きく進化していくのです。

 

※怒りは癖となり毒は自他を傷つける

 

前述しましたように、心の持ち方で使うエネルギーが違うため、その人の生きる姿勢で体質が変化します。

 

怒りはストレスを解消し早く燃やすための緊急処置ですが、一種の快感が得られるためその選択はクセになります。

 

心をコントロールしなければスイッチが入りやすくなり、すぐに怒りの状態を作り出します。

 

ちょっとしたことでも自分の思いが通らないとイライラして怒ることでとりあえずそのエネルギーを発散させてしまいます。

 

いつも怒っていると相手を脅し自分のリスクを減らすという自己防衛の回路が太くなっていきます。

 

実のところ、一時的には自己防衛になっているかもしれませんが、怒りのエネルギーが発生させる毒によって精神的にも生理的にも相手を傷つけ自分も傷つくのです。

 

対人関係でも支障が出るでしょう。

 

あの人はすぐ怒るので話にならないと信頼されない人になります。

 

物事を深く理解し洞察することができず、短絡的な行為に走る人だと信用を失い自分自身も自己嫌悪に陥り疲れます。

 

そうした心の持ち方は生命エネルギーをむしばみ免疫力を低下させ疲れやすく病気になりやすくなります。

 

暗いエネルギーが増大していたらしい人間関係が構築できなくなります。

 

相手は変わらないのだと気づきましょう。

 

自分を変えていかなければならないのです。

 

※小さな怒りにある毒

 

日々さまざま感情に翻弄されていると、それは内側の葛藤となるエネルギーを消耗して疲れていきます。

 

ストレスを自分でつくりだしているのです。

 

外側からの刺激により心が反応します。

 

皮肉を言ってやっつけたり批判をするといった小さな攻撃をするのです。

 

あるいは悲しみを感じたり混乱したりというリアクションです。

 

感情に翻弄されています。

 

まだ怒りほど大きくないエネルギーですが、嫌な感覚、平和を破る感覚、否定的な気持ちといった心のエネルギーが内側にストレスとなって蓄積し、体を緊張させ血液の循環悪くさせたりホルモンの分泌を抑えたりします。

 

いつもイライラして緊張をして心を曇らせ自分を責め相手も責めている状態です。

 

これでは心が自由に働かず、自分をゆるさず相手もゆるさない小さな心になります。

 

心に振り回されて正しい物事の判断ができずに常に否定的な考え方を引き出して気持ちが落ち込みエネルギーを消耗します。

 

免疫力が低下し、疲れやすく風邪をひきやすくなります。

 

ネガティブな心を持っていつもイライラしていると、難しい慢性病や特殊な病気になってしまいます。

 

もっと明るい心になっていかなければなりません。

 

大らかな心になっていく必要があります。

 

イライラ 妬み ジェラシー 恨み 卑屈な気持ち・・・

誰にでも自分が気づかない隠れた「怒り」の心が存在します。

 

そういった負の気持ちも人間の発するエネルギーのひとつ。

心は自分を守るために何かを心配したり、だんまりを決め込んだり攻撃したりもします。

 

それを自分でコントロールしプラスのエネルギーに転化させ誰からも愛されるためにはどうしたらよいか―― 高度5千メートルを超えるヒマラヤで究極の悟りを開きインド政府公認のヒマラヤ大聖者・ヨグマタが怒りを客観視して静める極意を伝授します。

怒りを鎮める特製「タラのヤントラ」ステッカーも特別封入。

 

本書目次より

 

◆はじめに 怒りは心がつくるもの

 ◆第1章 なぜ怒ってしまうのか

 ◆第2章 怒りのエネルギーとは

◆第3章 怒りやわだかまりを手放す

 ◆第4章 手放した先にあるもの